■話題の書、「家族難民 障害未婚率25%社会の衝撃」(山田昌弘)を、図書館から借りて読んでみました。

筆者は、「パラサイト・シングル」「婚活」などという言葉を生み出した方らしいです。

買って読もうとは思わなかったので(失礼m_m)、図書館にリクエストしましたが、
手元に届くまでかなりの時間がかかりました。

■この本には、もう笑ってしまうほど、何度も何度も繰り返し、あるキーワードが登場します。

それは 包摂 という言葉です。

元々は、マルクス経済学の用語らしいのですが、本書で意図しているのは
恐らく社会的包摂(social inclusion)のことではないかと思われます。

要は、読んで字のごとく、国民一人ひとりが社会の構成員として包まれるかの如く、取り込まれることのようです。

脱落だとか孤立に対する言葉だと思うと、分かりやすいと思います。

■私は健康の、主に技術的な面を、かれこれ35年間ほど調べ、試行錯誤してきましたが、
健康に関しても最も重要な要因の一つは、この社会的包摂ではないかと思うに至っています。

反対に、健康に最も悪影響を与えるのが、おそらく孤立や脱落、そして疎外感ではないかという気がします。

■では、どうするかという話ですが、学校のお勉強とは違って、コレという答えは存在しません。

近年は、シェアハウスやグループホームなどもあるようですが、
筆者が大学で、「相手が誰なら、病気のときにお金を出せるか」という質問を学生にぶつけたところ、
無条件で出せるのは親や血を分けたきょうだいまでというのが多くを占めたそうです。

いざとなると近親しか当てに出来ないというのが、リアルな現実のようです。

話は堂々巡りになりますが、結局のところ、家庭を築き、社会に包摂されるのが
恐らく数ある選択肢の中では、多くの人にとって最も妥当なのかもしれないと感じた次第です。