自分でできる冷え性対策

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遠赤美人で冷え性&眼精疲労対策

誕生秘話

【遠赤美人】のルーツは、青森の発明王と言われた大里荘太郎さん(故人)が発明したレンジ対応アンカ「むさしくん」です。

「むさしくん」は、かつて青森県産業技術優秀賞を受賞した、この文章を書いている平成26年で20年以上の実績を誇る優れものです。

橋本は八戸の留目昌明さんから、(確か)2005年に紹介されて以来、「むさしくん」を何年も愛用してきました。

大里さんは早稲田大学の先輩ということもあり、手紙やfaxでやり取りもさせて頂いていました。

平成20年の夏、墓参りで青森方面に行く際、八戸で列車接続の待ち時間に(※まだ、青森まで新幹線が通っていませんでした)大里さんに電話してみたところ、「電話だと耳が遠くて聞こえないので訪ねてきてください」ということになり、初めてお目にかかることになったのです。

急いで青森市まで馳せ参じた私を、大里さんはあたたかく迎えてくれました。

「むさしくん」の誕生にまつわるエピソードや色々な昔話などを伺い、「今後とも宜しくお願いします。つきましては、10セットほど東京に送ってください」と言うと、「わだしはもう年で商売をやめだがら、在庫はそごにある残り5セットですべてなんです」とのこと。

「えっ!」と驚き、「こんな良いものが無くなってしまうんですか・・・」と言うと、大里さんはしばし考えて、「はしもどさん、あんた何歳だ?」と聞くと、「うん、まだわがいな。むさしくんの良さも、何年も使ってるがら、よぐわがってるだろうし・・・んだば、これからはあんたが作りなさい!」と言われ、二度、驚きました。

「大里さん、身内で作る人はいないんですか? 赤の他人が作って良いものでしょうか?」と伺うと、「孫も作ってるけど、はしもどさん、商品というのは一社独占だどダメなんですよ。それだど進歩しない!」と言われ、「では!」ということで、私も引き継いで作るようになったのです。

この際、「むさしくんだど、女性が好んで買うがわがらないから、あんたは女性に受入れられやすいように名前を変えて作りなさい」と言われました。そこで、【遠赤美人】という名前にし、商標登録してリニューアルしたのです。

そして、内部に改良を加え、また目・肩用、そして大判(岩崎和花子さん発案)もリリースし、2014年2月には【遠赤美人】バージョン3となりました。

大里さんから、「自分の発明したものが引き継がれ、後世に残るのは何よりも嬉しい」と仰って頂いたので、受け継いだ灯を絶やさぬよう、製品を進歩・向上させるように心がけて取り組んでおります。

類似品は多くありますが、熱だけでなく遠赤外線を発し、ましてや発明者自身がガンを退治してしまったなどというエピソードがある商品は、他にはなかなか見あたりません。

「むさしくん」誕生の背景には、発明者の情熱を感じさせる物語があります。

発明者・大里さんが以前、書かれた文章を、以下に紹介します。大里さんの気骨にみちたお人柄を感じて頂ければ幸いです。

新療術研究会代表 橋本馨

※以下の文章は、【遠赤美人】(旧むさしくん)の効果・効能を謳った宣伝ではありません
【遠赤美人】は医療器具ではなく、あくまで電子レンジに対応したホットパックです。
発明者を偲び、ひとつの製品が世に出るまでの経緯、発明にまつわる思い出と個人的な体験を紹介したものであるということを、ご理解願います。

「むさしくん」発明秘話 大里荘太郎

◎発明は組み合わせ

世の中に全く新しいことというのは一つもない。

新しい発明などというのも、今まで気がつかなかった自然現象に気がついたか、既に存在することの新しい組み合わせにすぎない。

産業革命を起こした蒸気機関の発明は、やかんの蓋が蒸気の力でパカパカしているのに気づいてできたし、抗生物質は菌の入ったシャーレに青カビが紛れ込み、菌を殺しているのを見つけたのが始まりである。

発明というものは、ある要因とある要因の組み合わせにすぎない。

宇宙に浮かぶ「宇宙船」も、私が昔、乗組員だった特殊潜水艇も、科学の粋を集めて作られたというが、今まで知られていた知識の集合体にすぎない。

それらの組み合わせに気がつくかどうかで、発明ができる・できないが決まる。

◎「ブームの脇を狙え」

(社)発明協会会長・豊沢豊雄先生の教えの一つに「ブームの脇を狙え」という言葉がある。

例えば電気冷蔵庫を我々、街の発明家が作ろうとしても簡単にはできないが、冷蔵庫が社会に普及するものであったら、そのブームに乗って、脇にあるものを狙って発明・考案しなさいという教えである。

その一例が「アイスノン」である。冷蔵庫は作れなくても、これなら街の発明家でもできる。

電子レンジは「チン」というと、お酒の燗がつく。

お酒の好きな私には、こんなありがたいものはない。

食べ物を温めるにも非常に便利なものである。これは普及すると思った。

ブームの脇を狙ってやろうと思い、狙いを探した。

早速思いついたのは、「レンジ対応アンカ」である。

最初はコンニャクに目をつけ、テストした。

コンニャクは電子レンジで熱くなるが、水分が飛んだ分、段々やせる。

袋に入れて電子レンジにかけると蒸気で袋がパンクする。

コンニャクを食べる毎日が続いた。

糊や他のものもやってみたが、当時は適当な材料が無かった。

商品化できそうもないので、テストは中止した。このアイデアは何年も頭の引き出しにしまっていた。

◎「むさしくん」の誕生

その後、遠赤外線の勉強中、良い鉱石があると聞き、早速入手した。

遠赤外線は波長によって、効果が異なる。

そこで、出ている波長の測定をしたいと思った。

遠赤外線の波長測定器は、全国にいくつもない。

国の設備であれば、私個人では無理だろうから、県から測定をお願いしてもらおうと思い、青森工業試験場の先生を訪問した。

先生は私が持参した鉱石に関する、ぶ厚い本を持ってきた。

偶然開いた本の、そのページに記載されている鉱石に目が引き寄せられた。

その瞬間、頭の引き出しが開いたのだろう、前に失敗したアイデアを思い出した。

波長測定のお願いを後回しにして、その鉱石の名前を手帳に書きとめ、会社に帰って調達に動き始めた。

何とか7種類ほど入手し、電子レンジにかけてみたところ、全部が熱くなるのである。

熱くなるのは計算通りだが、嬉しかった。

色々テストして、それらの物質の特性を調べ、さまざまな要因を考慮し、素材を決定した。

素材の大きさによる保温特性の調査や保温時間の設定、温度保持時間の測定は繰り返し行った。

たくさん決定を要する事柄があった。

例えば、電子レンジの性能・大きさの調査も必要であった。

商品の大きさを決めるためには、レンジの容量を知る必要があり、チラシを作るにも、電圧やアンペアを知る必要があった。

各メーカーのカタログを集めることから始めた。素材の分量が決まり、商品の大きさも決まった。

これを包む布は、一般では入手不能な特殊素材を採用することで、すべてをクリアすることができた。

社員のI君が、温めて良いものなら、冷やせばどうなるかと発言したので、社員に持たせ、家庭でテストしてもらった。

女子社員からアイスノンのようにガチガチにならず、冷たい枕としても使えるという貴重な意見を貰った。

寒暖両刀遣いということで、「むさしくん」という名にしたのである。

◎「気持ちいい、とっても気持ちいい」 

新聞広告でモニターを募集し、申し込み順に50人に贈り、結果を集計した。

40人から答を頂いたが、「気持ちいい、とっても気持ちいい」が92.5%、腰痛、肩こり、冷え性など「良くなった」が80%もあった。

ただし、腰痛や肩こりが治ったということは、話として言うのは構わないが、広告に載せてはいけないという。

これは医療器具の許可が無いためである。

実際、このように効果が出ていますよと、県の医務薬務課でずいぶんと話したが、結局、法律に負けたのである。

そのうちに、ある国立大学から、「むさしくん」の材料のひとつである鉱石から遠赤外線が出ているという研究発表があった。

想像以上の効果が出たのは、遠赤外線のお陰だったようである。

太陽から真空の中を通ってくる電磁波には、たくさんの波長があり、放射線、X線、紫外線、可視光線、赤外線、マイクロ波、電波などの呼び名がある。

赤外線には、近赤外線、中間赤外線、遠赤外線とあり、遠赤外線でも水と波長が等しければ、水に作用を及ぼすことができる。

人間の体は70%が水なのだから、健康上の効果も期待できるわけだ。

この点に関して、「むさしくん」で使っている鉱石の波長は理想的だった。

◎「むさしくん」、世に出る

こうしたテストを経て、売り出してみた。評判は良かった。

「むさしくん」完成を機に、青森県産業技術開発促進制度に応募したところ優秀賞になり、副賞50万円と特許出願料を貰うことができた。

「むさしくん」のことがマスコミに知れると、テレビ、ラジオ、新聞、週刊誌、機関誌等で報道されたが、共同通信で発信されてからは、全国各地の新聞等にも掲載されるようになった。

恐らく、食品以外のものを電子レンジで温めるという意外性が、ニュースになったのだろう。

東京に居る弟に頼まれ、芸能界の3000余人に贈ったりもした。

台湾から商談があり、輸出もした。

台北には国際貿易センターという立派なビルがあり、世界中の物品のカタログを備えている。

ここで「むさしくん」のチラシを見て、照会してきたのである。

◎ガンが発覚

平成4年頃の話であるが、人間ドックで大腸にガンがあることが判った。

医者はすぐに手術しろと言う。

私はその時、「しめた!」と思った。

「むさしくん」の遠赤外線の熱は身体内部に入るから、ガンにも効果があるのではないかと思っていたのだ。

しかし、他人のガン患者にテストしてみてくださいと言うわけにもいかないし、医者に言っても相手にしてくれないことは分かっていた。

私は先生に「私は自分で発明した『むさしくん』で治してみたい」と言って、手術を拒否した。

「死にますよ、怖くないですか?」と言われたが、全然、怖くはなかった。

昔、海軍で死に対する訓練を受けていたからかもしれない。

どうせ一度は死ぬんだし、用意はできている。

むしろ、ジェンナーにでもなった気持ちでいたし、「むさしくん」を信用もしていた。

家内や娘たちに宣言したが、家内は私のことをよく知っているので早くに諦めたものの、

娘二人の攻撃には参った。

言葉や手紙、涙で早く手術せよと迫るのである。

お父さんが毎年、ドックに入るのは、病気を早く見つけ、早く治療するためではないですか。

早く手術しなさいと言うのである。

ドックに入るのは、実は仕事をさぼって、ゆっくりするためである。

「こんな素晴らしいチャンスを無駄にするというのか!」と叱りつけてしまった。

◎熱とガン

恒温動物である人間の体内に、直接、熱を入れるのは難しい。

いくら外から熱を与えても、表面が熱くなるだけである。

しかし、遠赤外線は身体を構成する水と同じ波長であれば、共鳴振動して内部に入って熱が発生する。

石焼き芋や甘栗、炭焼きステーキの美味しさは遠赤外線効果であり、このような原理なのである。

ガンは42.5℃で死ぬと医学では言われているのだから、「むさしくん」でガン退治ができるのではないかと考えた。

幸か不幸か大腸ガンが見つかり、自分の体で実験するはめになった。

熱でガンを退治するといっても、やり方を知る必要があった。

友人から熱で万病を治す人がいると聞き、千葉の成田まで行って温熱療法を受けた。

この方法はすごく熱く、痛いものであった。

成田に泊まって通いなさいと言われたが、要領をつかんだので自力でやることにした。

使用方法は至って簡単、就寝時、電子レンジで熱くした「むさしくん」を患部付近に当てて寝るのである。

すると、眠っている間に温熱療法が行われるという訳である。

◎大腸ガンの経過

・7月14日:人間ドックに入り、大腸検査を受け、内視鏡で入り口のポリープを取る。但し、奥の方には残る。

・7月29日:県病院の内視鏡で、奥のポリープを四個取る。

・8月10日:先生に呼ばれ、弘前大学で組織培養の結果、ポリープの一つにガンがあり、粘膜まで達している、早く手術せよと言われる。

・8月11日:「むさしくん」のテストに絶好のチャンスである。

手術せずに自分の体でテストしガンを消滅させたい、但しゲルマニウムも服用すると先生に言う。

旅行に出かけることになっていたので、旅行中の28日間を除き、「むさしくん」による温熱療法を実施。

・10月14日:県病院で再度、大腸検査。ガンが残っているはずの組織を取り、組織培養。

・11月5日:14日に県病院で取った組織の培養は異常なし、ガン組織消滅と診断される。
ガンと判明してからの期間は63日間、その間、アメリカ旅行の28日間は電子レンジを持ち歩くわけにもいかず、治療期間は正味35日間である。

医薬品として認められてはいない「ゲルマニウム」を服用したものの、お医者さんの治療は全く受けなかった。

途中検査すれば、もっと早く消滅が判ったかもしれない。

前回のポリープ摘出から63日目に、再度、ガンのあるはずの組織を採取し、組織培養を行ったが、ガンは完全に消えていた。

他に転移はないかMRIで検査したが、これもパス。ガン陰性の診断書を貰うに至った。

あまりに経過が簡単で疑う方もいるかもしれないが、書類はすべて保存してあり、ガン保険もおりたわけだから、ガンであったのは確かである。

その後、先生との約束で、半年毎にドックに入って検査したが、5年間、症状もなく、検査も異常なし。

完治とのことである。

その後、年2回、ドックにも入り、平成15年の検査でもガンは無い。

他人に勧める気は毛頭ないが、自分で発明したもので自分のガンを退治したわけで、発明家として、こんな嬉しいことはない。

この体験を通じ、ガンは怖いものではないと知ったので、ガン保険は解約してしまった。

◎命を儲ける

かくしてガンを克服したわけであるが、残念なことに、実際に使った時間がはっきりしない。

ガンがあると言われた所に当てて寝たのであるが、「むさしくん」は気持ちが良いのですぐに眠りに落ちてしまい、朝、起きるとどこかに行っているのである。

時間に関しては、今後の研究を要する。

いずれにしても、ガンは消滅した。

私は「むさしくん」とゲルマニウムで治ったと思っている。

それも、普段通りの仕事をし、好きな酒もたっぷり飲み、旅行もしながらである。

その後、日曜発明学校で発明で儲けた話になった時、「私が一番儲けただろう、何せ自分の命を儲けたんだから」と言ったところ、青森病院の先生から、大切な一例だからカルテのコピーを見せてくれと言われた。

そこで県病院に行き、法定保存5年のものを、外にある倉庫から探して頂き、コピーを揃えることができた。

私は遠赤外線とガンや、他の病院の関連事項も勉強を始めた。

本や文献からの知識であるが、近年の技術の進歩は素晴らしいものがあった。

◎その理論

私は単に、ガンは42.5℃で死ぬとの知識しか無かったが、某病院から頂いた文献で、その理論が分かってきた。

パンフレットによると、「正常組織と較べ、成長が急激な腫瘍組織は血管の発育が十分でなく、熱に対する反応も不十分である。

そのため腫瘍部の血流による冷却機能は乏しい。

細胞は42℃以上には耐えられないので、加熱の際、腫瘍のみが最初に障害死滅する。

また血流不足により腫瘍部は酸性となり、脆弱化する。

このような状態に少量の抗ガン剤、放射線療法を併用すると、効果は増強する」とある。

人体の約60~70%は水で構成され、水の波長は8~12ミクロンである。

「むさしくん」が出す波長も8~12ミクロンであるから、体内で共鳴振動して熱を発生させるから効果が出るのである。

熱はリンパ球の働きを高めることも分かった。

東京の病院では、アメリカ製の1億円以上する遠赤外線治療器でガン患者を治した多くの実績があるそうだが、「むさしくん」は安くて、使い方が簡単である。

家庭に電子レンジがあり、低温ヤケドに気をつけさえすれば、副作用も無い。

免疫力の向上も期待できる。気持ち良い「日だまりの暖かさ」で、健康を守ることもできる。

◎これからの展望

嘘のように簡単に治ってしまった私のガン体験を、医学的にも実証的にも明らかにしたいと思う。

また、遠赤外線応用のもっと良い方法、「むさしくん」の改良点、ガンの種類による使い方、温度や当てる時間、男女別、年齢別など、多くの組み合わせの研究が必要だと思っている。

私は今、ガンは自力で退治できるのではないかという予感で一杯である。

遠からず、熱で免疫力を高めて健康になるのが常識になると思っている。

孫や橋本君に託したこの発明は、平成20年で85才になる私が、この世に残すことのできる最後のお礼になるかもしれない。

皆さんのご助言を、切にお願いする次第です。

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