13Oct
■最近、別所愉庵先生の「ねじれとゆがみ: 毎日すっきりセルフ整体教室」を読み返しております。良書であることは分かりきっておりましたが、発行時から時を経て再読してみて、「うわ~、こんなに良い本だったのか!よくココまで隠し立て無く、公開しているもんだ!!」と、驚かされるばかりです。
本書は、編集者のE氏がきわめて優秀な方ということもあり、何度も読み込むことで、段々と真価が理解できるように制作されていると感じます。
■最初に手にした当時と、私自身が変わっていることは確かでしょうから、自分自身のあり方によって、受け取れるものの質と量は異なるわけです。
ですので、本書に限らず、良書はときに応じて読み返すことが重要だと思います。
■本書では「共鳴法」という矯正法が紹介されています。
手に全身を投影させ、手指にごく軽微な刺激を与えることで、間接的に身体の該当する部位を矯正する方法です。
これに関しては、私は雑念が多いので、思うようにいかないことが多々あります。
思うに、共鳴を成功させるには、まずは自らが余計な波紋のない澄んだ状態になり、それが相手に波及することで、相手も澄んだ状態になるからこそ、わずかな刺激で効果があがるのだと痛感させられます。
湖の水面に全く波がなければ、葉っぱが一枚落ちただけで、波紋が広がっていきます。
しかし、水面が波打っていると、葉っぱが一枚落ちた程度では、波紋が生じません。
ですので、やってもうまく行かない方は、方法論を云々する前に、自らの心の状態を内省してみる必要があると思います。
別所先生の共鳴法が効くのは、それは技術だけの話ではなく、先生の内面の静けさが、まず相手をして沈静化させるからではないかという気がします。
文字やDVDでは伝わらない、この静けさこそ、ご本人にお目にかかって学ぶ価値があると考える次第です。
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