30Mar

■私は分かりやすい明解な話をあまり信用していません。
話というのは、単純化する際に、色々と大事な部分が割愛されるからです。
そもそも、人間という存在自体が、感情というものを持ちあわせているため、
かなり複雑なものだと思っております。
しかし、人間においては、かなり単純に説明し得る側面もあるとは思います。
■ある程度、単純に説明し得る側面のひとつとして、
自律神経というものがあると思います。
自律神経は、交感神経と副交感神経の二元論ですから、
わりと単純に考えることが可能です。
そして、冷えと自律神経の関係を考察すると、
往々にして副交感神経が優位だと
体温が低い傾向が見られると思います。
人間は寝ている時は副交感神経が優位になっておりますが、
それに伴って睡眠時は体温が低くなり、
副交感神経から交感神経に切り替わることで目が覚め、
起床後、交感神経が優位になるに従い体温も上がってきます。
女性に冷え性が多いというのは、
養い産むという行為が副交感神経優位にプログラミングされていることと
関係があるのではないかと思います。
■一方、極度に緊張した場合にも、冷や汗が出て体温が低くなりがちです。
これは交感神経が優位になり、血管が収縮した結果であると考えられます。
このように、体温が上がりにくいということに関しても、
自律神経的には2つの要因が考えられる訳ですが、
一般的に女性に多い冷え性というのは、
どちらかというと副交感神経が優位であることにより
もたらされるのではないかと思われます。
よって、冷え性を改善するには、まったりとくつろぐよりは、
運動をしたり熱いシャワーを浴びたりして交感神経を上げてやるということが、
往々にして奏功するのではないかという気がします。
ちなみに、交感神経を下げてリラックスさせるには、
マッサージやアロマなど他者が介入することが可能ですが、
交感神経を上げるには、小食にしたり運動をするなど、
基本的に自助努力による以外は難しいと思います。
関連記事
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。